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🎙 ASR対決: Clova Note vs. Daglo — 本当に聞き取れるのはどっち?

ユーザーのリアルな声を記録するだけでは仕事の半分に過ぎません。残りの半分は、分析を始める前に文字起こしの修正に追われないよう、信頼できる自動音声認識(ASR)エンジンを選ぶことです。韓国で広く使われている2つのASRツール、Naver Clova NoteDagloをまったく同じ条件でテストし、比較しました。


ASR tools
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🧪 リサーチ設定

項目

詳細

セッションタイプ

オフライン・フォーカスグループ (FGD)

参加者

FPS PCゲームユーザー8名 + モデレーター1名

録音時間

約2時間

音声入力

同一の単一トラックを両ASRにそのまま投入

🔍 評価基準

  1. 文脈保持 – 会話の流れが自然に続くか

  2. 文の完成度 – 発話が文単位でまとまっているか

  3. エラー・ノイズ – 超短フラグメントや誤字がどれだけ発生するか

  4. 分析しやすさ – 話者・トピックのタグ付けや前処理の難易度


📊 主な指標

指標

Daglo

Clova Note

総行数

1,050行

623行

超短行 (≤5文字)

381行

0行

文未完成の疑い

552行

173行

Clova基準のテキスト一致率

68.1 %

なぜ重要か? 行が1つ増えるごとに、実際の分析前に手作業で結合・削除する時間がその分増えます。

🧠 解釈

  • Dagloは秒単位の精度は高いものの、発話を過度に分割するため文脈が途切れ、後処理の負担が大きくなります。

  • Clova Noteは発話を文脈単位でまとめてくれるため、FGDや1:1インタビューなど長時間セッションで整理時間を大幅に短縮できます。


✅ 結論

Clova Noteは文脈保持と後処理効率の面で一枚上手。

ASRを選ぶ際は「精度」だけでなく、ナラティブ構造を保てるか分析前処理の時間を削減できるかもあわせて検討しましょう。

🧪 次回予告

「韓国語ASRは感情表現まで拾えるのか?」複数の音声エンジンを対象に感情レイヤーまでテストし、成功例・失敗例・回避策をUXR Playerで近日公開します。




 
 
 

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